今日は、今シーズンFKだけで4得点決めているピルロのFKに迫りたいと思います。
記事From;ガゼッタ&レプブリカ
1. 爪先蹴り
ピルロのFKは爪先蹴りだ。(詳しくは2.をお読みください)
(これをピルロは”ascensore”(イタリア語でエレベーター)と呼んでいる)
ボールの軌道は、
壁を越えるまではボールは高く上がった状態になり、超えると縦横に揺れる、そうするとGKが捕れなくなりゴールへ入る・・・。
<つまり野球で言うツーシーム。
やっぱりいままでのシュートを見たら孤を描いてゴールやシュート回転してゴールに入ったシュートが多かった。
ピルロFKゴール05~06シーズン;
vsユベントス 第2GKキメンティ、
右端へ縦に落ちるFKだった
vsウディネーゼ 第3GKパロッティ、
シュート回転で縦に落ちるFKだった
vsレッチェ 正GKシチニャーノ、
同じくシュート回転で微妙に縦に落ちたFKだった。
vsシャルケ04(CL) 正GKロスト
めずらしく右へカーブして入ったFKだった。
vsメッシーナ 正GKストラーリ、
壁の左からややシュート回転し、そのまま落ちずに弾道がのびたFKだった、GKストラーリは正面にいたが捕れなかった。
2. バッジオとジュニーニョから学んだFK
次はピルロがどこからこのFKを学んだか調べた。
彼が最初にFKの技に目を留めたのはブレッシャにいた時。もちろん目に留まったは
あのロベルト・バッジオのFKだった。
「あの時、あれほどうまいキックをできる人なんか彼以外にはいないと思ったんだ。」
とピルロはそのころを振り返った。そして・・・・
「これほどいい技術を持った人は今後絶対にいないと思ったから、僕は日々練習を続けた」と
続けて語った。
この努力も報われたのだろう。今ではキックの正確さでイタリア代表にも選ばれた。
そんなピルロだが、彼はまだ学んでいる途中だと言っている。それは縦に落ちる、彼通称”ascensore”(エレベーター)だ。
「今はアンチェロッティ監督と爪先3本で蹴るFKを練習しているんだ」
ボールの下に右から3本の爪先を乗せて浮かせるように蹴るらしい。
(本人いわく、この3本の爪先が大事らしい)
「僕はこの技術を
ジュニーニョ(リヨン、ブラジル代表)から吸収したんだ。おもわず見た瞬間”凄い”と思ったね。」
3.ホームでしか決められない謎
ピルロのFKは実に凄い。
しかし彼が実際にFKでゴールを決めたのはホーム(サン・シーロ)だけだ。
なにが他のスタジアムと違うのだろう?
答えは1つ、ボールだ。
ミランが今シーズン使っているボールは”Adidas Finale”と言うFIFAでも承認を受けた、
7面あって、特別なガスが入っていてアディダス製のもの。
(チャンピォンズリーグの決勝で使っていたボールでもあった。
ボールの表面が7面になっているところが他のチームのボールとの大きな違いらしい。)
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実際に訳してみると、彼の凄さが分かった。
今後、ピルロのFKに注目してみよう、もしかしたらワールドカップでも決めるかもしれないから。
もしみなさんも機会があればこの爪先蹴りをやってみてはいいかがでしょうか?